大学受験で全落ちした体験談!失敗者の割合と特徴。落ちたら人生終了?


大学受験では第一志望合格を目指して、それほど好きでもない勉強に耐えている受験生も多いでしょう。とはいえ、頑張れば誰もが志望校に合格できるわけではありません。人気の高い大学や学部に受験生が集中するため、全体で見れば第一志望に合格できる受験生の割合は多くないはずです。むしろ、やむなく第二志望以下に進学するケースの方が多いのが実情でしょう。

 

大学受験では「滑り止め」として安全圏の大学を受験しますが、時には合格間違いなしと思っていた大学さえ不合格になってしまうことがあります。特に、受験した大学の全てに不合格になることを「全落ち」と称します。どこにも自分が受け入れられなかったという経験は、受験生にとって大きな精神的ダメージを残す出来事になります。

 

今回は大学受験で全落ちしてしまうとその後の人生はどうなってしまうのかについて、実例を交えて紹介していきます。

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大学受験全落ちの割合は?

先ほども述べたように、多くの受験生は第一志望に合格できなかった場合の保険として他大学を受験します。そのため大学受験に全落ちして進路が決まらない人はそれほど多くなく、浪人する場合でも自分の意志で第二志望以下に行かないことがほとんどでしょう。つまり全落ちは比較的レアなケースとも考えられます。

 

全落ちする受験生の正確な割合はわかりませんが、一般的には10%程度と言われています。筆者の経験上も妥当な数字ではないかと感じます。1クラスに2〜4人程度と考えると現実味がある数字かもしれません。

 

このことからも、全落ちしてしまった受験生は孤独感や疎外感に苛まれやすい傾向があります。仲の良い友人や周囲の同級生が良くも悪くも次のステージへ足を踏み出していく中で、一人だけどこにも行けないまま次の居場所がない状態はとても辛いものがあります。

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まさかの全落ち…その心境は?

全落ちは受験生全体の内でも比較的少数派であることや、自分が全ての大学に拒絶されたと感じることから、「人生終わった」と追い詰められる受験生もいるでしょう。悔しさだけならまだ耐えられます。しかし、周囲に対する妬みや不合格を突きつけてきた志望校への怒り、そして何よりも理不尽に他人を憎んでしまう惨めな自分への恥ずかしさから、周囲を遠ざけて孤独に陥ってしまいます。

 

このように孤独感を拗らせてしまうと、次年度の再受験に向けた立て直しも難しいでしょう。「私はダメ人間だ」「自分だけどうして」「あの人より勉強したはずなのに」…勉強に集中するどころか、自分や世の中に激しい憎悪を抱くようになってしまうと、もはや勉強どころではありません。

 

そしてある時「人生終わったな」という言葉が心に浮かびます。みんなが軽々と通り過ぎた大学受験でつまずいているような自分は、この後の人生ではもっと苦労するに違いない。こんな簡単なことすらできないのに、社会に出て立派に活躍できるはずがないと悲観的になってしまいます。

 

周囲に対する嫉妬→自己否定→孤独感→繰り返し…この悪循環に陥ってしまうと、立て直すだけでもかなりの時間がかかると考えておくべきでしょう。孤独に蝕まれた心は、親しい人の言葉にさえ耳を傾けることができません。少数派であるだけでも辛いことなのに、全落ちは自分の努力や能力をあらゆる大学から否定されたという感情を伴うからです。

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大学受験に全落ちで人生終了…?

では本当に全落ちすると人生は終わってしまうのでしょうか?それについては二つの答えがあります。

 

一つは「大学受験に失敗したくらいで人生は終わらない」というものです。大学受験は失敗してもやり直すことができます。世の中には一浪はおろか二浪している人さえ珍しくはありません。もし心の底から大学に行きたいなら、次の入試で合格できるように勉強すれば解決します。

 

まだまだ学歴社会と言われる日本では、大学受験が人生における一大イベントのような印象があります。しかし、社会に出て学歴が役に立つ機会というのは、実はあまり多くないのです。確かに就職活動では学歴で品定めされる部分も0ではありませんが、企業の採用担当者をはじめとして多くの人が見ているのは学歴とは別のところです。端的に言えば「この人の力があればどんな仕事ができるか」「この人と一緒に長く仕事をやっていけるか」といった能力が重視されるのです。

 

「受験さえダメだったのに仕事なんて」と思うかもしれませんが、大学受験を突破することと仕事をすることはそもそも別次元の話です。社会に出てみると高卒でも素晴らしい仕事をしていたり、世の中に貢献することをしている人がたくさんいます。もし誰かが「自分は受験に失敗したからダメなんだ」と言えば、能力の無さを隠すための言い訳にしていると思われます。

 

大学受験はせいぜい5教科8科目の限られた範囲の中でしか、その人の能力を計測することができません。極端な例を挙げれば、料理やゲームが得意な人が大学受験のフィールドに立っても、その能力を思う存分発揮するのに適切な場所とは言えないでしょう。

 

大学を卒業する頃になると「自分はどんな仕事が向いているか」という悩みが現れます。そして多くの人にとって、この悩みはその後も長期にわたって頭の中を占めることになります。世の中に転職サイトが数多くあることがその証明です。

 

日本の受験生の多くは大学の偏差値やネームバリューから志望校を選ぶため、自身の適性や好きなことを深く掘り下げる機会を持ちません。そのため、晴れて志望校に合格した人でさえも、入学してすぐに「学部を間違えた」と嘆くことがあります。

 

それから二つ目ですが、こちらの方が全落ち受験生にとって残酷かもしれません。それは「大学受験に失敗した程度で終わってくれるほど人生は甘くはない」ということです。全落ちした後にも、あなたの人生は続きます。よほどお金に恵まれていない限りは、社会に出て働かなければならない日が来ます。

 

全落ちという現実がどれだけショックな出来事でも、世の中はそんなことには構ってくれません。「全落ちだから立ち直れなくても仕方ないよね」とは誰も言ってくれるはずがないのです。あなたはそこから自分の人生を考えていかなければならないですから、これはなかなか大変です。むしろ人生が終わってくれた方がありがたいと感じるくらいかもしれません。

 

失敗しようが心が折れてしまおうが、そんなことにはお構いなく人生は続いてきます。打ちのめされた人間にいつまでも倒れていることを許してはくれません。生きている以上は、いつかは起き上がらなけれならず、起き上がれないなら這ってでも進まなければならないのです。

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大学受験で全落ちしたらどうする?

全落ちしても人生は続き、いつまでも寝ているわけにはいかない、と書きました。次の受験を目指すのか、まだ試験を受けられる大学を探すのか、あるいは専門学校に行くか、はたまた就職活動を始めるのか…何かしらの現実的なアクションを起こすか、なるべく早く今後の方針を立てなければならない人もいるでしょう。

 

ただ、必ずしも進学や就職にこだわる必要はありません。浪人時代というのは裏を返せば、何ものにも縛られない自由な時間です。大学や専門学校では課題や部活動・サークル活動に追われますし、就職してしまえば自由な時間は大幅に減ってしまいます。もし家族の同意が得られるのであれば、これまでにできなかったことに挑戦してみることもありです。

 

例えば筆者の知り合いは全落ちした後に、自転車で日本一周の旅に出ました。スポンサーになってくれる企業を探し、観光旅行では行かないような地域を訪れる貴重な経験を得ていました。日本一周とまでいくとさすがにハードルが高いですが、有り余る時間を使って読書に興じたり、今までやったことのないスポーツを始めた人もいます。あるいは浪人の身分でアルバイトを始めた人もいるくらいなので、何だってありです。

 

大切なことは、これまでの世界から外に出て新しい人やものに出会うことです。浪人時代ほど自由な時代がこの先の人生に訪れることはありません。興味や関心があることにチャレンジしてみることで、大学に入ったり就職した後にやりたいことや、自分の人生にとって大事なものを見つけることができるかもしれません。

 

もちろんリベンジを目指して受験勉強をしたり、専門学校への進学や就職活動を始めることができるのであれば問題ありません。しかし、全落ちにより心が受ける傷は周囲や本人が考えているよりも深い場合があります。そういう時には無理せずに、自分自身を見つめ直し今後の人生を考える時間として使ってみることも、悪くないのではないでしょうか。

 

這ってでも進まなければならないと書きましたが、前に進めとは言っていません。どうしても立ち直れないのであれば、気の向くままに、好きなところに足を向けてみてください。そうやって外の空気を吸っているうちに、もう一度頑張ろうと思えるかもしれません。あるいは思いがけない出会いが待っているかもしれません。アドバイスとしては、自分の殻に引きこもらないように無理にでも外に出ることです。長期間の孤独は何としても避けなければなりません。

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大学受験全落ちした人の末路、まとめ

今回は大学受験で全落ちしたらどうなるのかについて紹介しました。かなり手厳しいことも書きましたが、何を隠そう筆者自身が全落ち浪人を経験した張本人なのです。当時はとにかく孤独で、進路が決まった同級生を妬み、そんな自分がますます嫌になってしまいました。

 

それでも救いだったのは、親しい同級生に全落ち浪人生が数人いたことでした。部活動でOB風を吹かせながら後輩たちに混じって体を動かしたり、夜遅くまでカフェで語り明かしたこともありました。全く受験勉強らしいことはしませんでしたが、結果的には運に恵まれてどうにか大学に進学することができました。不安と恐怖に苛まれ続けた果てしなく長い一年間で、二度とやりたくないというのが本音です。

 

最後に全落ち浪人たちの末路を語っておくと、筆者を含めて二人は一浪で大学に進み、その後は就職しました。一人は日本一周にほぼ一年を費やし、三浪の果てに大学に進学して、卒業後に就職が決まっています。全落ちした時はこの世の終わりのように落ち込みましたが、振り返ってみれば大学受験程度で人生が終わったりはしませんでした。この世界は残酷である一方で、限りなく自由でもあることを知ってもらえればと思います。

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