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ユニット英単語2200(河合塾)の難易度は早慶レベル?評価・評判・口コミレビュー

筆者は1年間の浪人生活を経て、一橋大学に合格したものです!(浪人時には模試の成績優秀者に掲載されたこともあります)

英語・国語・日本史の3科目を選択し、早慶上位学部にも全勝した経験があります。

この記事では私の受験生の時の経験も踏まえて、「ユニット英単語2200」について、実際に中身を見ながらその特徴を徹底的に解説していきます。

早慶や国公立の難しい英語長文を、1か月でスラスラ読むワザはこちら

 

ユニット英単語2200とは

ユニット英単語2200は河合塾から出版されており、河合塾に通う生徒が使っていることが多いです。

一般的なシステム英単語や英単語ターゲットなどと比べると、知名度はさほど高くありません。

 

・4技能入試(読む・聞く・書く・話す)に欠かせない2200語が厳選されている河合塾から出版されている単語帳

・著者、出版社:瓜生 豊(河合出版)

・レベル、偏差値:MARCH、関関同立レベルから東大レベルまで幅広く対応可能

・単語数:2200

・CDや音声の有無:公式HPから音声データをダウンロード可能

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ユニット英単語2200のレベル、難易度

ユニット英単語2200に収録されている英単語は、カバー範囲が広く、この参考書に掲載されている単語をマスターすれば基本的にはどの大学の入試にも対応できると評判です。

基礎力を着けたい方から難関校を目指す方まで、多くの方に適した問題集となっていおり、Amazonの口コミやレビューでも高評価です!

早慶や東大・京大であっても基本的にはカバーできますが、過去問に入って足りないようであれば、もう1冊、追加すると良いでしょう。

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ユニット英単語2200で早慶は合格できる

ユニット英単語を使用して早慶合格レベルに到達するために、以下の5つのステップに沿って進めましょう!

 

①Level1から始めて素早く1周する

まずはなんといっても、素早く1周することが大切です。

このタイミングでは、書くのでも声に出すのでもただ読むだけでもなんでもいいです。

とにかく1周することが大事なので、知らない単語が並んでいていやになる気持ちになるのも分かりますが、ただ眺めればいいんだと気楽に考えて立ち向かっていきましょう。

この単語帳は、集中して覚えるのに最適な1ユニット20語で構成されており、計画的に進めやすいのもポイントですよね。

 

②2周目からは声に出して覚える

音読をすると記憶の定着が進みます

また、リスニングの対策やスピーキング能力の向上にもつながるので、メリットだらけな勉強方法なんです。

自習室等では周りに迷惑なのでなかなか音読はできませんが、通学で歩いているときなど周りに人がいない時には積極的に声に出してみましょう。

英検やTEAPなどの4技能試験の対策としても、効果的な勉強です。

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③(可能であれば)書いて覚える

大学入試の記述問題では、英単語を書く機会が意外と多いです。

そのときにスペルミスをしてしまうと、とてももったいないですよね・・・

そういったミスを防ぐためには、書いてスペルを覚えることがおすすめです。

 

④自分に合ったやりかたでひたすら繰り返す

私が英単語マスターになれたのは、基本的なことを繰り返したからです。

英語を身に着けるためには、シャワーを浴びるように、量をこなすことが重要です。

これまでやってきた方法の中から、自分に合った内容でひたすら繰り返しましょう。

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⑤時間がない人は・・・?

ユニット英単語2200はレベル別に並んでいるので、時間が足りない人も単語帳の前から覚えていくことで、自分に合わせたレベルに到達可能です。

たくさんの科目がある中、レベル別になっていて取捨選択をしやすいという点は魅力的ですよね。

 

ユニット英単語2200が終わったら次は

私が受験生の時のことを思い出すと、英単語は一冊をひたすら繰り返すことが重要です。

内容にしっかりとしていて、かつ、自分が気に入った単語帳を何回も何回も繰り返す、これが最重要ポイントです!

中には聞いたことも見たこともない単語が掲載されており難しいと感じることもあるかもしれませんが、繰り返せば目と耳に馴染んできます。

「知らない」を恐れずに何度も繰り返しましょう。

 

ユニット英単語2200を何周かして定着させたら、目標校の過去問に挑戦してみましょう。

過去問を解くことで自身の英単語の習得具合がわかると思うので、その反省を活かしてまた英単語帳に戻るといった方法がおすすめです。

早慶や東大・京大が志望校の方で、単語が足りないと感じた場合は、速読英単語上級編などを追加すると良いでしょう。

英文和訳演習の入門編/基礎編/中級編/上級編の各レベルの難易度【日東駒専~早慶】

私は中学校で良い英語の先生に出会ったことをきっかけに英語の勉強を本気ではじめ、高校2年生の時に英検1級に合格したものです!

この記事では「英文和訳演習のレベル」について解説をしていきたいと思います。

 

英文和訳演習とは

・概要:英文和訳や長文問題の得点をアップしたい受験生にうってつけの問題集

・著者、出版社: 伊藤和夫(駿台文庫)

・レベル、偏差値: 基礎~東大京大レベルまで(偏差値30〜75)

・問題数: 入門編、基礎編、中級編、上級編の各レベル30題前後

・使用期間: 高三11月ごろまで

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英文和訳演習はレベル別に分かれている!

英文和訳演習はレベル別に4段階に分かれているため共通テストレベルから日東駒専、MARCH、早慶(早稲田、慶應)、さらには東大京大といった旧帝大まで対応しています。

私が実際に大学受験を経験した感覚では、英語に関して言えば、日東駒専、MARCHレベルよりも圧倒的に共通テストの方が難しいです。

つまり、共通テストの対策をしたいという人はまず、日東駒専、MARCHレベルの問題から挑戦した方が良いかと思います。

無理して難しいレベルの参考書を手に取っても時間の無駄になるだけです。自分の目指す難易度に応じて最適なレベルの問題集を解いていきましょう!

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英文和訳演習入門編のレベル

英文和訳演習入門編は、比較的易しめなレベルで、和訳問題を今までほとんど解いたことがない方や、ものすごく和訳問題を解くのが苦手な人向けの教材となっています。その為、受験勉強をしたいという方にはあまりお勧めできません。しかし、無理して最初から自分の今の英語レベルよりも難しい参考書を解いてもあまり意味がないため、本当に英語の苦手な人は、入門編から始めることが返って近道になると思います。

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英文和訳演習基礎編のレベル 

英文和訳演習基礎編は、共通テストや地方国公立大学、日東駒専、MARCH、などの受験に対応したレベルの教材となっています。

もちろん、今挙げた大学群の英語のレベルはほぼ同程度と考えて問題ないと思います。しかし、特に私立大学の場合は、受験する大学によって問題形式が全く異なるため、演習としてこの参考書を使用することに問題はないですが、やはり一番の勉強法はその大学の過去問を使ってそれぞれの大学の受験問題の形式に慣れるのがベストだと思います。

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英文和訳演習中級編のレベル 

英文和訳演習中級編は、旧帝大や早慶などといったいわゆる難関大学に対応した教材です。中級編からは単語の難易度や文章量に圧倒的な差が出てくるため、いきなりこの参考書を手に取るのは少し危険かなと思います。もう一つ上のレベルに上級編もありますが、この二つの参考書は基礎編を一通り解いた後で取り組むのがベストだと思います。

 

英文和訳演習上級編のレベル

英文和訳演習上級編は東大、京大やその他医学部などといった国内最難関大学の受験に対応した教材となっています。このレベルの参考書はほとんどの人にとっては不要だと思いますのでまさに選ばれし人のみが使うべき教材だと思います。英語和訳演習中級編を解いた後で、まだ受験まで時間があるしもっと難しい問題を解いてみたいなと思う人は挑戦してみてもいいのかなと思います。

 

英文和訳演習の使い方・勉強法

以下の3つのステップに沿って進めましょう!

 

① 初見で自力で読み解く

もちろん長文を読んでいく中で見たことのない単語が出てくることもあると思います。でも、まずは辞書を弾いたりすることなくそのまま読み進めてみてください。

どれだけ勉強を進めていったとしてもわからない単語は誰にでも出てきます。その時に、わからないから解けませんでは困るため、周りの単語や文脈から推測していく力を身につける必要があるため、わからない単語=調べればOKという考え方はやめていただきたいなと思います。

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②まずはじめに本文を音読する

私が受験生の時は、全ての単元で本文を音読していました。

この作業のおかげで長文が読めるようになったといっても過言ではないです!

目だけを使って黙読をしていると、ちゃんと本文を読んだつもりでいても知らないうちに読み飛ばしてしまっている場合がありますが、声に出して本文を読むと、自分の耳からも情報を取り入れるため本文を読み飛ばさない癖がつくようになります。

この勉強法をやっていくと長文が読めるようになるのももちろんですが、同時に知らなかった単語の正しい発音まで覚えることができるので一石二鳥です。

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③厳しめに丸付けをする

丸付けをしているときにミスばかりだと、何としても丸の数を増やしたいなと思いますよね。しかし、そうやって自分に甘くする癖がついてしまってはいくら勉強しても成績が上がっていくことはないでしょう。

人間は皆、ミスをしてそのミスを復習したときにはじめてレベルアップします!

なぜこの問題を間違えてしまったのか。どうすれば同じ問題を二度と間違えないようにすることができるのかを考えながら丸付けをしてみてください。

 

英文法基礎10題ドリルの難易度は共通テストレベル!使い方・勉強法も

私は現役生時代、英語が最も苦手で偏差値は50前半でしたが、1浪を経て偏差値を10以上上げて医学部医学科に合格しました!

本記事ではその経験を交えながら、「英文法基礎10題ドリル」について、徹底的に解説していきます。

 

英文法基礎10題ドリルとは?

・概要:基本的な例文とその知識を問う空所補充問題や並べ替え問題で構成されている、高校基礎レベルの英文法問題集

・著者、出版社:田中健一、駿台文庫

・レベル、偏差値:高校基礎英語(偏差値50以下)

・問題数:全36講、章末問題4つ

・CDや音声の有無:無し

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英文法基礎10題ドリルのレベル

英文法基礎10題ドリルに収録されている内容は、高校基礎レベルの英文法の解説と問題になっています。

英語の勉強を始めたばかりの高校1年生、基礎があやふやな高校2年生、受験生になったけれど英語が全く分からない高校3年生に最適な問題集です。

すなわち、中学レベルから高校レベルへの橋渡しとして、あらゆる人に役立つ参考書になっています。

 

英語には勉強する順番があるのをご存知ですか?

英文法→英文解釈→英語長文、このように勉強を進めていかないと成績はうまく伸びていきません。

本参考書は、英語の根幹となる文法の土台を固めていく参考書です。

逆に言うと、基礎の部分ができていない状態だと、どれだけ難しい内容を勉強しても積み重ならず、成績を伸ばしていくことができません。

 

まずは本参考書でしっかり基礎を築き、志望校に向けてレベルアップしていきましょう!

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英文法基礎10題ドリルのやり方・使い方

以下の4ステップに沿って進めていきましょう。

 

①例文・解説を読む

時間をかけて「まずはココから!」の2文、そして5つの例文をしっかり読み込みましょう。

目標はこの例文・解説を読んで、次のページ以降の練習問題に全て正解することです!

音読を行うと理解が深まりおすすめですよ!

 

②「練習問題を解く→丸つけ」を繰り返す

訳せるようになったと思ったら、EXERCISE Aの問1に挑戦してみましょう。

もし難しく感じるようであれば、例文を見ながらでも大丈夫です。

 

その勢いで次の問題に進んでいきたいかもしれませんが、少し待ってください。

この際重要なのは、EXERCISE Aの問2に進む前にここまでの範囲の答え合わせをすることです!

同様にEXERCISE Bの問1に進む前にもEXERCISE Aの問2の丸付けを行いましょう。

 

しっかり例文の内容を理解した上で次のステップに進むとより理解が深まるので、一旦答え合わせをすることを忘れないでくださいね。

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③語句注を赤シートを使って暗記

単語は英文を読む上でとても重要です。

特に共通テストでは難しい文構造の英文は出題されないため、単語力があればかなり得点することができます。

 

右側ページ下の語句注を繰り返し暗記していきましょう。

赤シートで隠して答えられなかったものにチェックやバツ印を書き込んで、答えられるようになるまで何度も繰り返す方法がおすすめです!

 

私は英単語の勉強が最も嫌いでずっと避けてましたが、共通テスト3か月前になってやっと勉強し始めました。

すると伸び悩んでいたにもかかわらず、面白いように点数が伸びていきました。

 

このように英単語は受験英語において必須なので、英文法を勉強しながら英単語も覚えていきましょう!

 

④応用編!もっと頑張れる人は英文の復文に挑戦

①~③まで余裕を持ってできたという人は、日本語訳から英文がすらすら出てくるまでトレーニングすることをおすすめします。

ただし、英語を日本語に訳すのがままならない人には少しレベルが高いので、日本語訳が完璧にできる人だけ挑戦してくださいね。

 

日本語文から英文に変換できるようになると、英作文の力がついていきます。

かなり大変ですが、入試の際に役に立ってくることは間違いありません。

英語を得意科目にしたいと思っている人は、ぜひ挑戦してみてください!

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英文法基礎10題ドリルが終わったら次は?

インプットが足りない人におすすめの参考書は、「大岩のいちばんはじめの英文法(超基礎文法編)」です。

入試に必要な英文法の基礎を、語り口調で分かりやすく解説してくれているため、英語に抵抗感がある人でも取り組みやすいのが特徴です。

特に、暗記に頼りがちになって成績が伸び悩んでいる人、深く理解しようとせずなんとなくで勉強してきた人には、ピッタリの参考書になっています。

 

インプット・アウトプット両方におすすめの参考書は「英文法ポラリス1」です。

なんとなく覚えたつもりでも自信がない人、文法の理解と問題演習を同時に1冊の参考書で行いたい人に向いています。

解説ページが豊富で、赤シートで確認しながら進んでいけるため何度でも繰り返すことが可能です。

また問題数も豊富で、1題1題丁寧な解答・解説が付いているため問題演習もしっかりこなしていくことができます。

 

アウトプットを重点的に行いたいと考えている人は、「Vintage」「Next Stage」などの参考書に取り組んでみましょう。

これらはほとんど解説ページがないため、ある程度理解と暗記が終わっている人向けになります。

私も受験時代はvintageを何周も繰り返し、英文法を仕上げました!

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英語は最も努力を裏切らない科目です。

正しい方向に勉強していけば、着実に成績を伸ばしていくことができます。

本記事を参考にして、一歩ずつ自分にあった参考書で勉強していきましょう。

英文解釈教室 入門編/基礎編/新装編の難易度・レベル!改訂版との違いや使い方も

英文解釈教室とは

英文解釈教室は、1977年の発売以来多くの受験生に支持され続け、累計100万部を突破した名著です。

著者の伊藤和夫先生は「英文解釈教室」以外にも「ビジュアル英文解釈」など多くの英語参考書を世に送り出してきました。

この伊藤和夫先生の英語の最大の特徴は、「英文読解のプロセス」を大切にしていることです。

この「英文読解のプロセス」を考えるための要素はたくさんあるのですが、例えば「主語+動詞+名詞にそれぞれどのような意味を持つ可能性があるかを追求する」といったものです。

このような伊藤和夫先生による英文読解の考え方は、40年以上たった現在においても英語学習法のルーツになっていると言えるでしょう。

「英文解釈教室」は、伊藤先生の英語学習に対する考え方が全て詰まっている渾身の一冊です。

 

当時の英語学習に旋風を巻き起こした「英文解釈教室」ですが、少々使いにくい点や独特な考え方もあり、時には学習者を困惑させてしまうこともあり、口コミをみるとこの本の評価や評判は賛否が分かれることもあるようです。

この記事では、「英文解釈教室」の中身に触れながら、徹底的にレビューしていきます!

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英文解釈教室の入門編のレベル

まずは入門編について見ていきます。

全部で15章に分かれており、一つ一つの分量はそこまで多くないため、一日一章ずつ回せば約2週間で終えることができます。

「入門」とはいえ、あくまで伊藤和夫先生の本の中の導入といった意味合いが強く、「第5文型」など高校英語の英文法の基礎は身についていることが前提であることには注意してください。

解説は比較的丁寧に書かれており、収載されている英文の難易度としては共通テスト・日東駒専レベルです。

長文読解が苦手な受験生にとっては、英文を読み進めるヒントを得ることができるでしょう。

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英文解釈教室の基礎編のレベル

次に、「基礎編」について解説していきます。

基礎編は入門編と同様に全部で15章あり、各章に100〜200語程度の英文が2つずつ掲載されています。

各章の最後には重要な構文の説明が書かれているため、その都度確認しながら解き進めることができます。

収載されている英文は共通テストレベル~MARCHレベルで、入試レベルの英文解釈の基礎力をつけるために適当な難易度です。

早慶を志望する人も、早い段階でこの英文解釈のルールを身に付けることができれば、その後の英語学習もスムーズに進めることができるでしょう。

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英文解釈教室の新装版のレベル

「新装版」の難易度はかなり難しいです。

同じ英文解釈系の参考書である「英文読解の透視図」や「ポレポレ」と比べても、収載されている英文の難易度はかなり高いと言えるでしょう。

透視図やポレポレも東大・京大をはじめとする難関大学を目指す受験生が使うことが多いですから、いかにレベルが高いかが分かるかと思います。

現存するこの手の(英文解釈系)参考書では最高難易度の一冊であると言っても過言ではありません。

そのため、基礎がしっかりと身についているだけでなく、いくつかの参考書で演習問題を終えている状態で解くのが望ましいです。

共通テストレベルであれば9割以上は得点できていることが目安です。

また、レビューを見ると「解説が簡素のため分かりにくい」といった声が非常に多いですが、「新装版」はあくまで英文解釈の考え方を指南する本であり、ある程度英文読解を心得ている人が使うことを想定されているといえるでしょう。

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英文解釈教室の新装版と改訂版の違い

もともと難易度が高かった「改訂版」をリメイクしたのが「新装版」にあたりますが、「新装版」を購入することをおすすめします。

レベルとしてはそこまで違いはありませんが、改訂版では誤字や脱字が散見されていましたが、新装版はいくつか訂正されています。

また、改訂版では解説文がわざと直訳調になっていますが、訳自体が解りづらくその解説も頭に入りにくいうえ、明らかな誤訳も多いです。

そのような点も「新装版」ではわかりやすい訳になっているため、安心して使うことができます。

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英文解釈教室の使い方、勉強法

「英文解釈教室」は圧倒的な英文のボリュームが特徴ですから、使い方としては長文読解・和訳が基本です。

単語だけを覚えて力技で英文を訳していく、という方法は共通テストやMARCHレベルであれば通用してしまいますが、早慶や東大・京大となると到底太刀打ちできません。

本書に書かれているやり方に沿って、構文ごとに意味をしっかり確認しながら、前から丁寧に訳しましょう。

 

また、本書では正直、変な文章=悪問のような英文が多数載っています。

しかし、この一見エキセントリックな文章も、実は根拠を持って読解に挑めば簡単に訳すことができるのです。

そして、東大・京大をはじめとする難関大学の入試問題も、スタンダードな構文で成り立つ問題ばかりではありません。

「英文解釈教室」で様々な英文に触れる中で、「ごまかさずに自分で考える」という行為はまさに「英文読解のプロセス」をたどることができます。

書かれている内容のすべてを自分のものにできなかったとしても、必ず英語学習のヒントになる一冊です。

受験生には、ぜひ一度目を通してほしいと思います。

マーチ全落ちで早稲田合格はあり得る?早慶とGMARCHの差を講師が語る

大学受験には思いがけない出来事がつきものです。安全圏の大学に不合格になってしまうこともあれば、逆に自分の実力以上の大学に合格してしまうこともあります。

今回は、MARCHに全落ちして早稲田に合格する場合について紹介します!

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MARCHと早稲田大学は併願されることが多い

大学受験ではレベルに応じていくつかの大学群をまとめる風習があり、明治・青山学院・立教・中央・法政の各大学を総称してMARCH、そこに学習院大学を加えてGMARCHと呼びます。大学受験生の中にはMARCH、あるいはGMARCHを目標に据えている人も多いかもしれません。特にMARCHは私立大学の中でも早稲田・慶應に次ぐ難関校として知られ、大学受験におけるひとつの基準とも言われています。

 

実際にMARCHを受験する人は2つのパターンに分かれます。MARCHを第一志望とする人と、国公立大学や他の私立大学を第一志望にしながらMARCHを併願受験する人です。より上位校とされる早慶を第一志望にする受験生がMARCHを受験することもありますが、逆にMARCH志望の受験生がチャレンジ枠として早慶を受験する場合も少なくないでしょう。

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MARCH全落ち、早稲田合格はあり得る?

非常にレアなケースではありますが、MARCH全落ちにも関わらず早稲田に合格してしまう受験生もいます。試験を受けさえすれば、誰にでも合格の可能性は発生するからです。

では、「MARCH全落ち、早稲田合格」となる人がどれくらいいるかですが、詳細なデータを見つけることはできませんでした。あくまで筆者の体感になりますが、学校の自分のクラスに1人いるかいないか、くらいしかいないのではないかと思います。

 

大学受験は、基本的には実力通りの結果が出る世界です。もちろん当日のコンディションや試験問題との噛み合わせで多少の振れ幅こそあるものの、複数の大学を受験すればある程度は運が収束すると考えられるでしょう。同じ偏差値帯で5校以上受けてひとつも合格できないとなれば、運ではなく実力不足と捉えるのが自然です。

そのように考えると、「MARCH全落ち、早稲田合格」というケースは、ほとんど起こり得ないのが大学受験の実情であり、奇跡と言ってもいいのかもしれません。

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MARCH全落ちなのに早稲田合格する人はどんな人?

とてもレアケースとはいえ、MARCHに全落ちして早稲田だけ合格してまう人もゼロではありません。では、どんな人がMARCH全落ちでも早稲田に合格するのでしょうか?

 

ひとつは、早稲田を第一志望としていて、たまたまMARCHの受験の日に体調が悪かったり、配点が苦手分野に偏っていたりする場合が考えられます。また早稲田の受験対策はバッチリでも、MARCHの過去問まで手が回らなかった可能性もあります。

 

もうひとつには、MARCHを第一志望していながら、たまたまチャレンジ枠の早稲田に合格してしまう、という場合です。MARCHの受験日には緊張や重圧で思うように実力を発揮できなかったけれど、格上の早稲田の方は余計な力が抜けて力を発揮できた、なんてこともあるかもしれません。あるいは早稲田の時は問題の相性が良かったというケースもありえます。

このケースは現実的にほとんど起こりえないため、やはり体調面や対策不足といったところが影響してくるでしょう。

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MARCH全落ちで早稲田に合格するデメリットは?

さて、MARCHに全落ちしても早稲田に合格できれば、その受験生は大成功と喜んでも良いのでしょうか?

 

実は思わぬ落とし穴が潜んでいる可能性もあるため、あまり喜んでばかりいてはいられないのが現実です。上述したように、大学受験は原則として実力通りの結果しか出ません。運に左右される部分もありますが、いくつかの大学を受験していれば一定の結果に落ち着くものです

 

つまり、MARCHに合格する実力がないにも関わらず早稲田に合格してしまうのは、ほぼ間違いなく運に恵まれたと考えなければなりません。もちろん、最後まで諦めずに頑張ったことは素晴らしいことです。しかし、あまり思い上がってしまうと、大学に入学した後に痛い思いをすることになります。

 

特に注意しなければならないのは、MARCHを第一志望にしながら早稲田だけ合格してしまう場合でしょう。想像以上の結果に自分だけでなく周囲も舞い上がってしまうかもしれませんが、実際の自分の学力がどの程度だったかについては、正確に認識しておくべきです。

 

一方で、早稲田を目指して併願受験したMARCHに不合格となってしまった人も、早稲田さえ合格できれば良いのだ、と開き直るのは控えましょう。早稲田に合格できる実力があれば、MARCHに一つも合格できない、ということはほとんどありません。問題の形式や配点の違いこそあれど、早稲田の問題が解けるならMARCHの問題も解けるのが通常です。

 

なぜこのように述べたかというと、過度な思いあがりや傲慢は、自分自身に跳ね返ってくることがあるからです。珍しいケースなのでどうしても周囲に自慢したくなりますし、本当の自分は早稲田に合格する力があったと考えたくもなります。

 

しかし、周囲は良かったねと言いつつも、中には妬みを抱く人もいないとは言い切れません。どれほど親しくてもやはり他人ですから、無用な喧嘩やトラブルの原因ともなりかねません。言ってしまえばたかが大学受験で、大切な友人や仲間を傷つけたり仲違いしたり、最悪は失ったりするような真似をすれば、将来的に後悔することになるでしょう。

 

そしてそれ以上に、自分自身の大学生活を心配しなければなりません。本来は実力が足りていない大学に入学してしまうと、講義についていけなくなる可能性が高いのです。というのは、大学の教員は「うちの大学に合格できるなら、これくらいのレベルはできて当然だよね」と想定しながら講義を行うからです。大学受験の時点でふるいにかけられていることを忘れないようにしましょう。

 

特に顕著なのは理系の学部で、偏差値が高い大学ほど要求される基本のレベルが高いのです。理系のほとんど学部で数学の講義が必修となっており、早慶になると計算の量と速度がMARCHとは違ってきます。教員はできて当たり前と思ってどんどん先に進んでいきますし、周囲は涼しい顔をしてついていくことでしょう。

 

その中で一人だけ理解が追いつかなくなると、質問もしにくくなります。最悪の場合は、わからないことをわからないといえないまま、試験をパスできずに単位を落としてしまう、さらには留年を迫られることも考えられるのです。

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MARCH全落ちで早稲田に行っても大丈夫・・・?

ここまでは、MARCH全落ちで早稲田に合格することに潜む危険について書いてきました。これを読んで不安になったり、早稲田に行くべきか迷ったりする人もいるかもしれません。

 

結論としては、筆者は合格したのなら早稲田に行って何ら問題ないと思います。かなり脅しめいたことを書きましたが、意外にも大学の講義についていけない人は多いものです。ただ、明らかに合格水準に達していないのに入学してしまった人ほど、講義を理解できず苦戦している印象があるのは間違いありません。

 

もしMARCH全落ちで早稲田に合格できた場合は、自分の受験を冷静に振り返ってみると良いでしょう。

 

たとえば、早稲田を目指していて滑り止めのMARCHに不合格となってしまったケースでは、なぜMARCHに合格できなかったかを分析します。早稲田の対策で手一杯だった、初の試験で緊張して力が出せなかった、格下だと油断してしまった、など。自分がどれに当てはまり、次に同じ状況に遭遇したらどう対処するかを考えてみてください。

 

あるいは、第一志望のMARCHは合格できず早稲田に行くことになったら、早稲田に合格したことよりもMARCHを不合格になった原因を考えてみてください。自分の勉強方法のどこに穴があったのか、試験の当日はどんな心境だったか、そして自分の実力と早稲田の間にはどれくらいの差が開いているのか。

 

このように客観的に自分を眺め、これまでの反省をしながら、同時にこれからどうするべきかを考えてみましょう。自分の学力をきっちりと把握して、結果はあくまで結果として受け止めることができる人であれば、大学入学後に困る心配はないと思います。

 

せっかく合格をもらったのですから、何かの縁だと思って大切にしてほしいと思います。精神論めいた言い方になりますが、思い上がったり傲慢な振る舞いをしたりしていると、降ってきたチャンスを掴み損なってしまうかもしれません。大学受験の成功で過信してしまい、あまりに自分勝手な言動を続けていると、周囲の視線は冷ややかになっていくものです。

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MARCH全落ち、早稲田合格 まとめ

記事の中では厳しいことを多く書きました。MARCHに合格できないのに早稲田に合格できることは稀な現象です。大学受験には運がつきものとは言え、複数の大学を受験すればだいたい予想通りの結果に落ち着くものだからです。

 

過度に思い上がったり自慢したりせず、冷静に自分の受験を振り返ることができれば、上述したデメリットが表面化することはないでしょう。

ソリューションとポラリスはどっちがおすすめ?塾講師がレベルや違いをレビュー

英語の学習について生徒の皆さんに尋ねた際、「長文が苦手」、「長文の問題で時間が足りなくなってしまう」という悩み事を多く聞きます。

「どのような問題集で勉強すればよいですか」や「先生はどの問題集を使ったのですか」といった質問も多く受けます。

私が受験生だった時代とは比較にならないほど、書店には多くの問題集が並んでいますが、一体どれを選ぶとより効果的なのでしょうか。

この記事では「英語長文ソリューション」(以下、文中はソリューション)と「英語長文ポラリス」(以下、文中はポラリス)という二つの問題集について、それぞれの特徴、どのような方に適しているのかなどについて、徹底的に解説していきます。

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英語長文ソリューションと英語長文ポラリスの違い

 

英語長文ソリューションの特徴まとめ

・筆者は肘井先生

・解説がとても詳しい

・文構造はすべて解説されている

・300ワードほどの文章量の長文演習ができる

・音声がついていて音読も可能

 

英語長文ポラリスの特徴まとめ

・筆者は関正夫先生

・解説自体はそこまで詳しくない

・文構造はすべて解説されている

・本格的な英語長文を演習できる

・音声がついていて音読も可能

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英語長文ソリューションの口コミ

 

共テレベルか、やややさしめの長文問題集。共通テストで平均点を目指す、英検2級を目指す層がやるとちょうど良さそうです。

 

解説の後にコラムが書いてあってそこを読むことで背景知識や面白いことが書いてあって楽しみながら勉強できました

 

とにかく解説がシンプルなのに親切で整理整頓されていて非常にわかりやすいため、学習者にとっては全問どころか全文に対して疑問を残すことなく、安心して消化しきれる内容ではないだろうか。学習者にとって痒いところに手が届くような対策本になると思います。

 

英語長文ポラリスの口コミ

 

長文をどうやっていいのか分からなかったので、まずは1からやることにしました。進めやすかったです。

 

ポラリスは良くも悪くもアッサリしてるのでかなり好きです。解説もそこまで詳しくないので、過去問に入る前の力試し的な役割ですね。文章のテーマも面白く予備知識になるのでやって良かったです。

 

本書のような過去問を使用した大学入試問題集は、実際の入試の難度や形式を知るのに大変参考になります。その上、本書は解説に全文訳とともに丁寧な構文解釈が掲載されているので、自分の理解の正誤をしっかり確認できます。

 

どちらもレベル別に分かれていて、基礎から標準、発展といった具合に進めていくことが多い印象を受けました。

仮にゴールが難関大学の方であっても、易しいレベルから取り組まれていることが多いと私は感じています。

ですので、英語長文があまり得意でない方であっても、十分力をつけていくことは可能ではないでしょうか。

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ソリューションとポラリスの難易度の比較

ともに難易度は、レベル別になっており、自分の学力に合わせて取り組めるようになっています。

難易度を並び替えると、以下の通りになります。

 

英語長文ソリューション スタンダードレベル

英語長文ポラリス 標準レベル

英語長文ソリューション ハイレベル

英語長文ポラリス 応用レベル

英語長文ソリューション トップレベル

英語長文ポラリス 発展レベル

基本的には英語長文ポラリスの方が、英語長文ソリューションよりもワンランク、難易度が高いと考えてください。

例えば標準レベルは日東駒専や共通テストよりも、少し難易度が高いイメージです。

英語長文ソリューションは難易度が少し易しいだけでなく、300ワードほどと文章量が少ないため、より解きやすく感じるでしょう。

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ソリューションに合う人、ポラリスに合う人

どちらも構文の解説が詳しく、音声もついていて音読が出来るようになっています。

そんな2つの参考書ですが、特徴にやや差がありますので、自分に合った方を選びましょう。

ソリューションに合う人、勉強すべき人

ソリューションの最大の特徴は、解説がとても詳しいところにあります。

特に文章構造の解説は、ソリューションを購入する価値の一つといってよいでしょう。

短文の文法問題はスラスラできるけれども、長文になった途端、何が何だかわからなくなる方には、特におすすめです。

難易度が高い長文であっても、300ワードほどの文章量で演習ができるため、本格的な長文に入る前段階の学習としてとても効果的。

まずは短文の構造を学んだら、英語長文ソリューションである程度の文章量も読めるようにして、そこから本格的な長文に入るという流れですね。

 

ポラリスに合う人、勉強すべき人

ポラリスについては、口コミにも「解説が雑すぎる」といった声があるように、解説の量自体は、少な目です。

これには理由があって、ポラリスに掲載されていない解説の内容はすでに学んでいなければならないということになります。

例えば、基礎的な英単語や英文法、英文の読解といった部分は、解説を読めば自力で理解できて当然という認識になっています。

長文にあたる前段階のレベルが済んでいる方には、それぞれの目指すゴールに沿って選ぶことで最適な問題集となるということもできるでしょう。

 

ポラリスが扱うテーマは、出題傾向の高いものが多く、今後の入試でも頻出のテーマが多く収録されています。

そのため、共通テスト前の10月ごろからスタートし、入試直前までに取り組むことで、背景知識をインプットできるのも効果的です。

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英語長文ソリューションと英語長文ポラリスはどっちがおすすめ?

一概にどちらがおすすめという事はできず、やはり何を目的に取り組むかという事になるでしょう。

長文を演習する前に、文の構造を徹底的に学びたい方には英語長文ソリューション。

本格的な長文を演習して、その中で文構造を学びたい方には英語長文ポラリス。

 

まずは英語長文ソリューションで土台を固めてから、英語長文ポラリスにステップアップするという流れもおすすめです。

どちらの問題集も問題数はさほど多くないため、1シリーズで完結できるほど、たくさん演習できるわけではありません。

両方の問題集を上手く活用して、演習量を増やし、長文に慣れていくことがとても重要です。

マスターオブ整数とは?難易度は東大京大・東工大レベル?いらない人も

私は1年間の自宅浪人で様々な参考書を使って勉強して、難関国立大に合格したものです。

この記事では昔からある名著、数学の参考書「マスターオブ整数」について、中身を見ながら徹底的に解説していきます。

 

マスターオブ整数とは?

・整数に特化した数学の問題集

・著者:栗田哲也、福田邦彦

・出版社:東京出版

・出版年:1998年

・ページ数:112ページ

第1部 系統別の問題演習

第2部 公式・解き方のまとめ

第3部 入試問題の演習

第4部 ハイレベルな興味深い問題の演習

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マスターオブ整数のレベル、難易度

マスターオブ整数は、地方国公立大やMARCHなどを目指す数学が得意で得点源にしたいと思っている人や、東大・京大・東工大など最高難度の大学を目指す人が対象です。

ただし掲載されている問題全てが超難問というわけではなく、第1部では整数の問題を系統別に学べるような構成になっています。

標準からやや難しいレベルまでの問題演習が可能なので、偏差値50以上の受験生であれば使うことで数学の整数分野に関してかなりレベルアップすることができる難易度になっています。

1冊全てが整数の問題なので、そう考えると問題数は多いように感じるかもしれません。

しかし4部構成になっているので、時間がない人や偏差値60くらいまでを目指す人は、全てを完璧にマスターしなくとも1部と2部だけに取り組むだけでも整数の力は間違いなくレベルアップします。

心が折れないように少しずつ頑張りましょう。

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マスターオブ整数がいらない受験生

以下に当てはまる方にとっては、マスターオブ整数は不要ともいえるでしょう。

 

・入試で使う数学は共通テストのみで、二次試験で数学を使わない受験生

・偏差値50以下の数学が苦手な受験生

・整数分野が苦手で初めから捨てる覚悟でいる受験生

・試験本番まで時間があまりなく、1つの分野を極める余裕のない受験生

 

基本的には上級者向けの参考書で、かつ「整数を武器にしたい」方におすすめです。

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マスターオブ整数が終わったら次は

整数に特化した同様の参考書は数が少なく、マスターオブ整数よりレベルの高い整数の参考書はほとんどありません。マスターオブ整数1冊を完璧に理解できたら解けない整数の問題はほとんどなくなると思います。

この1冊をマスターできたらあとは自分の志望大学の過去問や、他の難関大学の過去問に取り組んで理解の甘い部分がないか確認しましょう。

解けなかった問題や解説を見て理解が曖昧な箇所があったら、マスターオブ整数を見返して同様の問題に取り組むことで理解が強固なものになります。本書は系統立った構成になっているので整数問題の辞書として使うこともできます。

私は第3部と第4部は難易度が高く、全てを完璧にこなすことはできませんでしたが、第1部と第2部を理解するだけでも一通りの整数問題の解き方は学ぶことができます。結果的に数学の偏差値を65くらいまで伸ばすことができて、難関国立大に合格することができました。

最難関大への英作文ハイパートレーニングの評判とレベル、使い方!

私は受験生の時に国公立を目指していたのですが、自由英作文問題が大の苦手で英語の点数を大きく下げてしまい、浪人をしてしまいました。

しかし1年で最終的には京大の英作文の問題で最高偏差値73をとることができるまで成長できました。

この記事ではそんな私を支えてくれた参考書である「最難関大への英作文ハイパートレーニングとは?」について解説していきます。

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最難関大への英作文ハイパートレーニングとは?簡単に紹介!

・概要:土台が固まっている人向けの高難度の英作文問題集

・著者、出版社:大矢 復(桐原書店)

・レベル、偏差値:難関国公立大、東大、京大(偏差値65~75)

・問題数:基本例題25題、和文英訳25題、自由英作文25題

・CDや音声の有無:付属の音声CD一枚、無料アプリ「きりはらの森」有り

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最難関大への英作文ハイパートレーニングの難易度は難関国公立レベル!

最難関大への英作文ハイパートレーニングに収録されている問題は主に、難関国公立から引用です。

大手予備校の水準で偏差値60後半から70前半の方に、最適な問題集となっています!

 

国公立受験をする受験生への大きな壁である自由英作文、特に難関国公立と呼ばれる大学の英作文はそこからさらに一段ハードルが上がります。

しかし、このハードルを越えれば他の多くのライバルとの差を大きくつけることができる分野であり、合格をぐっと近くに手繰り寄せることができるでしょう。

本のタイトル通りの難問ぞろいの参考書です。全50題(例題含めた場合75題)頑張ってやり切りましょう!

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最難関大への英作文ハイパートレーニングの使い方、進め方

以下の3つのステップに沿って進めましょう!

 

初見は自分の力で行う

高難易度の問題でもまずは自分の力で解いてみましょう。1周目ならば時間制限などは考えなくて大丈夫です。

おそらく最初は全く手が動かず、一問解くのに時間が多くかかってしまいますが、それでもやり切ることが大切です。

長い時間をかけて考えることで自由英作文を解くのに大切な「発想力」を養いましょう。そして自分の今の実力と難関大のレベルを知りましょう。

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丸付けをして解説を読み込む

問題を解いた後は当然ですが丸付けをすぐにしましょう。そして解説を熟読し、自分の回答との違いを明確にしましょう。

また、ここで大事なのは自由英作文の書き方を知ることです。

書き出しや理論の立て方、文の順番、まとめ方。さらには使うべき熟語や単語などもこの参考書にはかかれていますので、その部分をノートに書き込み、復習時にはしっかり思い出せるようにしましょう。

 

復習をする

自分で解いて、解説をみて、その次にもう一度自分で問題を解きましょう。

当然解説を丸写しなどは意味がありませんので、もう一度解説に従って、新しく英作文を作りましょう。この時は解説を見ながらでかまいません。とにかく自分で正しい文をつくる感覚を学びましょう。

多くの人がこの復習をしないがためにせっかくの詳しい解説を無駄にしているといっても過言ではありません。時間がかかってしまうという懸念や、早く次の問題を解きたいという気持ちはわかりますが、このステップ③を絶対に行うようにしましょう。

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 最難関大への英作文ハイパートレーニングの注意点

この参考書を使うにあたって私が思った注意点がいくつかあるのでそれをご紹介いたします。

・必ずchapter 1をすべて解いてからchapter 2、chapter 3を解き始めるようにしましょう。

これは私の経験談なのですが、自由英作文にはある種の決まった書き方があり、それは参考書によって絶妙に異なっていたりします。

そのため、いきなりchapter 2やchapter 3を行ってしまうと、あまりにも自分の書き方と解説の書き方が異なりすぎてうまく勉強が進まないことがありました。なので、この参考書の傾向を知るためにも、必ずchapter 1から行うようにしましょう。

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復習を欠かさないようにしましょう

進め方の項でも書きましたが、復習は日を開けずにすぐに行いましょう。また、時間がない場合は、翌日に行うなど、とにかく内容を忘れてしまわないうちにやってしまいましょう。

 

最後までやりきりましょう!

上に細かい注意点を書きましたが、やはり最終的に一番大事なのはこの参考書を日にちがかかってもやり切ることです。

もちろんこの記事に書いてあるように活用していけば、間違いなくあなたの英語力は大きく向上するでしょう。

しかし、どうしてもすべてをやり切ることはできなくなってしまうことがあるでしょう。その時は進め方の①②だけでもいいのでやり切ることに重きを置きましょう。途中でやめてしまうことが一番もったいなく、意味がありません。

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最難関大への英作文ハイパートレーニングが終わったら次は?

最難関大への英作文ハイパートレーニングが終わったら、次は実際に過去問を解いていきましょう。この参考書は市販の中でも特に難易度が高いため、これ以上の参考書を行うのでなく、実践に移行していきましょう。

この参考書をやり切ったあなたに次に必要なものは経験です。つまりこれからはとにかく数をこなしていくのが大事です。

自由英作文は長文読解などとは違い答えが一つに明確に決まっているわけではないので、自分の出来を知るためにも、多くの英作問題をこなし、得点源のポイントをおさえ高得点をとれるようにしていきましょう。

私をこの参考書をこなすことで英作文のスキルを高めることができ、京大の英作問題で偏差値70オーバーをとることができました!

浪人生は英語の偏差値が伸びないって本当?おすすめの勉強法と伸びる人の特徴

大学受験における英語は、受験生にとって大きな壁となりうる科目です。ほぼ全ての大学で課されるだけでなく、大学や学部によっては他の科目に比べて配点が大きくなっていることもあります。英語に対して苦手意識を抱えたまま入試の日を迎えてしまい、思うような結果が出せなかった受験生もいることでしょう。

 

今回は浪人生の英語の勉強法を解説します。英語の学習で意識するべきことや、問題集の活用法を丁寧に紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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浪人生は英語の偏差値が伸びないって本当?

浪人生は英語の偏差値が伸びない、と耳にしたことがあるかもしれません。実際には、浪人生でも英語の成績を伸ばすことは可能です。ただ、英語は学習の効果が現れるまでに時間がかかる科目であり、世界史などのように暗記すれば点数が伸びるものではありません。このことを理解していないと、一生懸命勉強しているのに成果が出ない、と焦ってしまうのです。

 

そもそも模試の偏差値が示すのは、試験を受けた受験生の中での相対的な位置関係にすぎません。もし現段階で英語の偏差値が低いのであれば、少し勉強したくらいで上の方にいる他の受験生を追い越すことはできないでしょう。なぜなら相手は同じ場所に止まってはいないからです。偏差値が高い受験生も同じように勉強している=前に進んでいます。だから偏差値がすぐに上がらなくても、それは勉強の成果とは別の話である、ということを理解しておきましょう。

 

受験勉強の目標は志望校に合格することです。模試で優秀な成績を収めるに越したことはありませんが、今は偏差値が低くても、試験当日に一歩リードして合格ラインに届けば問題ありません。模試の活用法は後ほど解説しますが、見かけの数字に一喜一憂する必要は全くないのです。

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現役で伸びなくても浪人で伸びる人の特徴

では現役の時点では英語が合格点に達しなかった受験生は、どのような勉強をすれば良いのでしょうか?

 

これは基礎固めを徹底することに尽きます。現役生は学校や他教科との兼ね合いがあり、時間が限られています。そのため基礎の習得に多少の穴がある段階でも、入試のスケジュールに合わせて演習へと移行せざるを得ません。結果として、現役生は自分では気づかないまま基礎の部分がお座なりになっていることが多いのです。

 

裏を返せば、浪人生も春の段階では基礎ができていません。一年間勉強することに専念できるのであれば、徹底的に基礎から叩き込むべきです。夏頃までは基礎固めに徹して、秋以降の演習に向けて力を蓄えておくべきです。

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浪人生におすすめの英語の勉強法

 

英語の基礎ってなに?

ここまでで、英語の成績を伸ばすためには基礎固めが大切である、と言いました。おそらく筆者でなくとも、同じことを学校の先生や予備校の講師から言われることでしょう。では、英語における基礎とは何でしょうか?これを理解せずに勉強するのは非常に効率が悪いですが、きっちりと答えられる受験生は意外と少ないはずです。

 

英語における基礎とは、文法と構造分析、この二つです。しかし、ただ闇雲に文法や英文和訳の問題集をこなしているだけでは、基礎の習得にはつながりません。受験生の多くは熱心に文法を暗記し、機械的に和訳問題を解いています。これでは英語に対する理解が深まらず、受験生がもっとも苦戦する長文や英作文への応用が利きません。

 

文法学習で意識するべきこと

ここからは文法を学習する際に意識するべきことや、問題集への取り組み方を解説します。

 

参考書についてですが、文法については2種類のものを用意しましょう。ひとつは「Evergreen」「Forest」のような分厚いもので、いわゆる総合英語の参考書です。もうひとつは「英文法レベル別問題集」「頻出英文法・語法 問題1000」といった文法に特化した問題集です。

 

総合英語の参考書は問題を解くためではなく、問題を解いていてわからない部分や曖昧になっている箇所を調べる辞書として使います。大学受験英語に出題される分野を網羅していれば、

基本的には自分の好みのものを使って問題ありません。こだわりがないのであれば定番のものを使っておくと、先生や講師も知っていて質問に答えやすいというメリットがあります。

 

文法問題集についても、定番のものを使うのが良いでしょう。特に英語に対する苦手意識が強い人は、簡単過ぎると感じるくらいのものから始めてください。これにはちゃんと理由があるので、見栄を張って自分のレベルより高いものを選ぶのだけは控えましょう。

 

文法学習でやるべきことは、第一にすべての文法事項を理解することです。特に仮定法のような頻出かつ受験生が苦手とする分野については、きっちりと理解しておきましょう。ただし、分厚い参考書を隅から隅まで覚える必要はありません。現役の頃に一通りの文法の勉強が済んでいれば、確認する程度でかまいません。

 

重要なのは文法問題集の解き方です。多くの受験生は文法問題集の正しい活用法を知らないために、何冊もこなす割には実際の試験で失点してしまうのです。まずは自分が現役時代にどのように文法問題集を使っていたか、思い出してみてください。

 

おそらく、一生懸命に問題を解いてから答え合わせをして、間違っていた問題を復習する、というやり方ではないでしょうか。これではせっかくの問題集を半分も使えていません。文法問題を解く際には、必ず自分の解答に根拠を持たせること(可能であればメモをしておく)、②選ばなかった選択肢はなぜ誤りなのか理由を説明する、の2つを心がけましょう。

 

正解の根拠&他の選択肢が外れる理由を述べる、というこの方法は、文法の理解を大いに促進します。はじめは面倒に感じるかも知れませんが、続けていくうちに必ず効果が現れるはずです。「正解はどれか」というやり方では、一つの問題から一つのことしか学べません。「すべての選択肢を説明する」方法をとれば、選択肢が4つあれば一問で4つの分野を学習できるので、効率が段違いです。

 

さらにこの方法の利点は、出題者の意図がわかるようになる、ということにあります。出題者は受験生がつまずきやすい部分を熟知して問題を作成しています。それを逆手にとって出題者の狙いが理解できれば、ひっかけ問題にも注意深く対処することができるのです。

 

このような理由から、文法問題集は簡単すぎるレベルから始めるように提唱しています。中学生レベルの文法すら、きちんと説明できる受験生は少ないです。どこかに穴が空いていると、試験の日に思わぬ小石につまずく可能性が残ってしまいます。

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長文や英作文につながる構造分析

構造分析という言葉を聞いたことがない人のために説明すれば、英文中の語句がどの品詞に当たるかを丁寧に読み解くこと、となります。簡単に言えば、文章にSVOCを振ることです。英語には基本5文型があり、和訳問題では受験生が文型を正しく読み取れているかを試されています。

 

実は文型の理解こそが、文法と並んで英語学習の肝にあたります。受験生が苦戦する長文や英作文は、文法と構造分析能力を応用すれば難しくないのです。では、どのようにして構造分析を練習すれば良いのでしょうか。

 

構造分析はすべての問題で練習できます。文法問題を解く際にも、選択肢の根拠を列挙することと同時に、文章にSVOCを振ることをオススメします。しかし、それだけでは不十分です。構造分析の訓練にはある程度長さのある文章を用いるべきでしょう。そのために和訳問題集を活用します。

 

筆者の一押しの参考書は「基礎英語問題精講」です。昔から定評のある一冊で、これをみっちりやり込むだけで英語力が見違えるほど向上します。やり方としては、例文のすべての語句にSVOCを振り分け、振り分けたものに忠実に日本語へと訳していきます。できれば自然な日本語になるように書き直すとより良いでしょう。さらにこの問題集の例文を暗記してしまえば、英作文にも応用できるので、余裕があれば取り組みましょう。

 

文型について詳述することはできませんが、和訳する文章がどの文型に該当していて、文法事項がどのように使われているかを意識するようにしましょう。そして、日本語の文章にもそれらを反映させます。可能であれば先生や講師に添削してもらいましょう。

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英語長文も忘れずに

ここまで文法と構造分析に重点を置くべきと解説してきましたが、長文問題の練習も定期的に行いましょう。

 

とは言っても、長文は文法と構造分析の応用に過ぎません。文法と構造分析ができれば、それらを流れの中で読解に正しくかつスピーディに運用する訓練を重ねるだけです。できれば毎日、気が乗らなくても一週間に3〜4題は解くのが良いでしょう。

 

長文に関しても必ず解答に根拠を持たせましょう。たとえば内容の正誤問題ならば、「第3段落に書かれているから」「本文の趣旨は〜だが設問は逆を述べている」「これについては本文で書かれていない」、といった具合です。はじめのうちは時間がかかるかもしれませんが、必要な訓練だと割り切って取り組みましょう。

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いつまで基礎固めをするの?

文法と構造分析に特化した基礎固めの期間は、春から夏頃までかかると考えておきましょう。秋以降は過去問や複合問題演習に時間を割くため、前半戦でどれだけ基礎を徹底できたかが勝負を分けることになります。退屈に感じるかもしれませんが、英語学習に近道はないと腹を括りってもらいたいです。

 

英語学習はスポーツと同じ?模試の活用法について

英語の成績が伸びない人は、端的に言って勉強量が足りないか、これまで説明したような合理的な方法論を知らないことが原因です。英語学習はスポーツや芸術の訓練と同じで、量だけでも質だけでもダメ、どちらも意識しながら継続しなければなりません。

 

野球のバッターを例えにすると、まずは素振りでバットを振る力を身につけ、次にボールを使った練習を行い、それから試合に挑みピッチャーの投げる球を打ち返すことになります。

 

素振りの段階では何も考えずに振る選手と、実際に打つ場面を想像しながら振る人に分かれます。打撃練習では気持ちよくかっ飛ばす選手と、素振りで固めたフォームを試しながら微調整する選手に分かれます。試合ではなんとなく色々なボールに手を出す選手と、自分が練習で想定した球に狙いを絞って打つ選手に分かれます。

 

どちらが上達するかは明白でしょう。英語も同じで、考えながら学習する人が伸びるのです。英語に置き換えれば、文法や構造分析の基礎固めの学習が素振りにあたり、長文読解がボールを使った練習に、そして模試が試合にあたります。

 

基礎固めで完璧を目指すのは、素振りをするバッターが完璧なスイングを目指すことと同じです。素振りでイメージしなかったコースや球は、試合では絶対に打つことができません。英語の基礎固めも同じです。そして、基礎固めで練習した文法や構造分析を、長文問題を解きながら試してみましょう。読解の流れの中で構造や文法を的確に把握できるか、できなければどこを修正するかを考えましょう。

 

そして模試についてですが、満点を目指す必要は全くありません。満点はよほどのことがない限りとれないように作られています。野球の試合でも、ピッチャーはバッターに打たれないように必死で投げ込みます。バッターは体勢を崩されたりタイミングをずらされたりしながら、どうにか打ち返そうとします。片手一本でヒットを打つ場面を見たことがあるかも知れませんが、素振りの段階で片手ですくい上げる振り方を練習しているわけではありません。実戦では、素振りでイメージした理想のフォームでスイングできることはほとんどないのです。

 

模試も同じように考えるなら、ひっかけ問題や複雑な見た目にすることで、受験生のタイミングや体勢を狂わせようとしていると言えるでしょう。つまり、完璧なスイングが本番でできる打者がいないように、勉強した通りに模試の問題を解ける受験生もいません。出題者に間合いを外されながら、どうにかして点数を拾う練習をすれば良いのです。時には完璧なホームランを放つ受験生もいますが、あまり気にすることはありません。

 

練習では完璧を目指し、一切の妥協をしてはいけません。ですが、模試では理想のスイングができなくても、片手一本でヒットを打っても構いません。本番では緊張やプレッシャーもあって、なおさら会心の出来など期待できませんから、試験中の立て直し方や部分点の拾い方を学びましょう。もちろん、試験後の復習では完璧を目指してください。

 

野球では試合で投手が打たれまいと投げるボールを「生きた球」と表現しますが、受験生にとって模試は「生きた問題」に取り組むチャンスなのです。目先の結果に一喜一憂せずに、凡退に終わった打席さえも、次の打席に向けて役に立ててください。

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浪人生の英語勉強法、まとめ

まとめると、浪人生が英語の成績を伸ばすためには基礎固めの徹底が大切、ということになります。

 

英語をフィーリングで解く受験生もいますが、筆者はあまりおすすめしません。なぜなら筆者自身も感覚に頼って英語を勉強して、あるところで完全に行き詰まってしまったからです。帰国子女の友人も同じ壁にぶつかっている時に、大学で英語を専門に教える先生から文法と構造分析の手法を学びました。英語を得意だと思っている人ほどフィーリングで解きがちですが、英語は論理の言語なのです。

 

もしフィーリングでうまくいかないのなら、文法や構造分析といった論理に頼りましょう。フィーリングで英語を解くのは、センスだけで打っているバッターと同じです。必ずどこかで打てない球=行き詰まりがやってきます。

 

英語学習は地道な訓練の積み重ねです。しかし、それは野球や他のスポーツ、芸術、そのほかあらゆる物事と同じなのです。結果を急がずに丁寧に学習を続けていけば、必ず合格点に達するように大学受験はできています。