2022年 3月 の投稿一覧

ネクステージ英語のレベルを指導歴10年の私が語ります

大学入試に向けて勉強を進めている人なら、誰もが知っている「NextStage」という英文法の問題集。

学校で配られるケースも多いですし、「とりあえずネクステ!」という感じで、取り組んでいる人も良く見かけます。

かなり分厚い問題集で、レベルが合っていないと「解説が理解できない」「答えを暗記するだけになる」といった理由で、挫折してしまう可能性があります。

もしくは自分にとっては易しすぎたり、志望校のレベルには到達できなかったりと、レベルが理解できていないことが大きなデメリットになるかもしれません。

ここでは有名なNextStageの「レベル」を、指導歴10年の私が徹底的に掘り下げて解説していきます。

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NextStageの問題を解くためのレベル

NextStageに取り組むためには、高校英文法の基礎は固まっている必要があります。

大学入試の本格的な英文法の問題を解いていきますから、前提として文法の知識は頭に入れておかなければいけません。

英文法が苦手で、基礎も固まっていない状態で取り組んで、「解説が雑過ぎて理解できない・・・」と批判する人も多いです。

確かに解説が少ないのは間違いないですが、それくらいの解説でも理解できる人に対して、作られている問題集なんです。

偏差値でいうと50は確実に超えるようになってから、というのが1つの目安になります。

 

問題集に取り組むということは、「アウトプットする」ということですから、文法の理解ができていることが大前提。

「深めて解ける英文法INPUT」など英文法の講義形式の参考書で、仮定法や比較など文法そのものを理解してください。

それから問題集へと進まないと、何となく問題を解いて解説を読んで、答えを丸暗記する形になってしまいます。

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NextStageが難しい場合

NextStageが自分には難しいと感じた場合、Bright Stageという問題集に先に取り組むのがおすすめ。

ブライトステージは初級者向けの問題集で、NextStageよりも難易度が易しいです。

基礎的な問題をしっかりと解いて、正解するという経験をすることで、勉強が楽しくなっていきます。

英文法の1冊目の問題集として、基礎の基礎を固めたい人は、ブライトステージに取り組みましょう。

 

NextStageの到達レベル

NextStageを1冊完ぺきに固めると、MARCHや関関同立レベルであれば、英文法で十分合格点を取れるようになりますし、日東駒専レベルであれば8割を切ることは無くなるでしょう。

MARCHレベルでもNextStageで合格点を狙えるわけですから、到達点は高く、偏差値でいえば60ほどまで見込めます。

大学入試の英文法の問題は、ある程度の自信をもって解けるようになるでしょう。

 

早慶レベルになるとやや難易度としては足りない部分があるので、もう1冊追加しておいた方が良いですね。

NextStageよりも難しい問題集というと、「全解説頻出英文法・語法問題 1000」などがおすすめです。

NextStageと同じ形式の問題集で、なおかつレベルが2ランクほど高いので、さらに英文法の力を鍛えられるでしょう。

NextStageを完ぺきに固めてから、全解説頻出英文法・語法問題 1000へと進んでみてください。

鉄壁で早慶レベルに足りる?早稲田や慶應志望はいつから鉄壁?

大学入試向けの英単語帳は山ほどありますが、その中でも鉄壁は人気ですよね。

ターゲットやシスタンほどの人気ではないですが、好む人たちが徹底的に愛用しているイメージ。

鉄緑会という難関として有名な予備校が出版していますから、早慶など難関大学を目指している人に特に人気ですね。

Amazonでの評価も5点満点中、4.5くらいありますから、相当な高評価です。

かなり分厚く、派生語など情報量がかなり多いので、暗記が得意な上級者向けと言えるでしょう。

関連語を紐づけて覚えられるようになっている工夫は素晴らしいですが、レイアウトがやや堅く、字も小さいので人によってかなり好みが分かれると思います。

そんな鉄壁ですが、「どこまでカバーできるのか」「いつから取り組むべきなのか」について、詳しく解説していきます。

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鉄壁で早慶レベルは足りる?

鉄壁に関してもっともいただくご質問は、「レベル」ですね。

結論からお伝えすると、鉄壁の難易度は意外と最上級レベルではなく、早慶に完全に対応できるかと言えば若干の疑問は残ります。

ただ合格点を取るという事が目的であれば、その目的は達成できる可能性が高いです。

早慶レベルの難問や長文の中で出てくる難しい単語まで対応できるかというと、そこまでの難易度ではありません。

MARCHや共通テスト、中堅国公立あたりでしたら、鉄壁で十分に対応が可能です。

むしろオーバーワークになってしまうこともあるくらい、鉄壁のボリュームはかなり大きめ。

 

早慶の入試でも英単語をアドバンテージにしたい人は、鉄壁の次にもう1冊、英単語帳を追加した方がベターでしょう。

例えば英検準1級レベルの英単語を固めたり、単語王や速読英単語上級編を追加したり。

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鉄壁はいつから取り組むか

鉄壁に取り組む時期としては、高校3年生や浪人期など、受験まで残り1年を切ってからがおすすめです。

本格的な受験勉強に入る前にまずは、基礎・基本の英単語を固めることが最優先。

鉄壁は難易度が高い英単語帳ですから、基礎単語が固まっていない状態で取り組んでしまうと、基礎がスカスカの状態で難しい単語を追加する状態になり、これでは成績は伸びていきません。

英語に限らず日本語でもそうですが、易しい単語や漢字ほど多く登場してきますからね。

こうした易しい単語は知っていて当然のものとして登場するので、これらを覚えられていない状態では、スタートラインにも立てないんです。

ですから鉄壁に取り組む時期は、受験まで1年を切ってから、そして基礎単語を完ぺきに固めてから取り組んでいくのがおすすめです。

 

鉄壁はかなり分厚い英単語帳なので、期間にはある程度の余裕が必要です。

例えば受験期直前に取り組んでも、うろ覚えになってしまう可能性が高いので、半年くらいは期間があった方が良いでしょう。

ブライトステージの英語の最強の使い方。レベルはネクステと違いあり?

大学受験向けの英文法の問題集は、今の時点でも山ほどあるのに、どんどん新しい問題集が出てきますよね。

英文法の問題集の中でも比較的新しい、「Bright Stage」は学校で配られるケースもあり、人気がとても高いです。

一般的な英文法の問題集と大きな違いがあるわけではなく、4択形式で回答していくものです。

他の問題集と大差がないのは間違いないですが、そんな中でも新しく出版されているわけですから、何かしら重要な要素はあるはずですよね。

ブライトステージを解明するために、まずは有名なNextStage(ネクステージ)と比較して、レベルや特徴がどのように異なるかを解説していきます!

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ネクステージとの違いとレベル

NextStageとの一番の違いは、「レベル」

ネクステージは中級者向けの問題集で、偏差値が50中盤くらいの人が、MARCHや関関同立レベルの英文法を攻略するために最適。

一方でブライトステージは初級者向けの問題集で、初めての英文法の問題集として取り組んで、日東駒専で合格点を狙いにいくようなイメージです。

NextStageはそれなりに難易度が高いので、「難しすぎて挫折した」「解説を読んでも良く分からない」という受験生が、これまでもかなり多かったです。

おそらくそういった受験生の救済に、ブライトステージが出版されたのでしょう。

意外と初級者向けの英文法の問題集って少なくて、有名なスクランブルやVintageなんかは、かなり難易度が高いんですが、それを知らずに高校1年生から勉強している人もいるんですよね。

なので受験生全体に、「初心者ならブライトステージ」という常識が広まったら、英文法が好きになる人、得意になる人がもっともっと増えると思います。

 

またブライトステージは新しい受験英語に対応できるよう、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4技能すべてが鍛えられる工夫がなされています。

英検やTEAPといった4技能試験も重要視されるようになりましたから、英文法の勉強の時から、この辺りのスキルは伸ばしておいた方が良いです。

「これから本格的に、大学受験の英文法の勉強をするぞ!」という方は、ブライトステージを勉強しておけば、間違いないでしょう。

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ブライトステージの使い方

ブライトステージは1冊目の問題集に最適ですから、1題1題丁寧に解いて、全てを自分の中に取り込むイメージで取り組みましょう。

まずは初見で1章分、問題を解いていきます。

そして丸付けをして解説を読んで、あいまいな理解の問題や、ミスをしてしまった問題を徹底的に復習してください。

インターネットも活用して、自分が理解できなかった部分を補填して、自分の中に取り込んでいくときに成績が伸びていくんです。

調べて理解を深めていけば、答えの丸暗記ではなくなりますから、同じ問題をミスするケースもかなり少なくなります。

 

「解いて解説を読んで、すぐ次の章へ」という感じでどんどん進めて、1周終わって、2周3周となんとなく繰り返している人が本当に多いですが、これでは成績は伸びていきません。

1問1問の問題から、必要なものをしっかりと吸収していく意識で、これから勉強に取り組んでください!

最終的に全ての問題をミスなく解けるようになり、入試で類題が出題されてもミスしない自信がついたら、ブライトステージは卒業です。

ランダム形式の問題集や、Vintage・スクランブルといったワンランク上の問題集へ進んでいくと良いでしょう。

 

「文法」「語法」に関しては絶対に取り組む必要がありますが、会話表現やイディオムに関しては、マストではありません。

英熟語帳や会話の参考書を勉強するなど、勉強法は他にもありますので、他の手段でも構いません。

もちろん問題形式でアウトプットできるので、とても効果的ではありますから、総仕上げに取り組んでおいて損はありません。

MARCHの英語の難易度の解説。最強勉強法と黄金参考書ルートを伝授

私立大学を目指して勉強を進めるのであれば、かなり多くの人がMARCHを視野に入れることでしょう。

私が受験生の時も私大専願でしたから、現役の時はMARCHを志望校として勉強に取り組みました。

そして浪人してからは早稲田大学が志望校になりましたが、MARCHは併願校として、何とか死守したいとかなり強く意識するラインでした。

 

私自身は現役でMARCHを目指して全落ちしてしまい、そこから1年の浪人を経て受験したMARCHは全て合格し、早稲田大学に進学しました。

落ちた現役時代も、合格した浪人時代もカギは配点が高い「英語」でした。

この経験から「実際に受験をして体感したMARCHの英語の難易度」と、「合格のために実践した参考書ルート」を公開していきます!

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MARCHの英語の難易度

MARCHの英語の難易度ですが、当然ですが日東駒専と早慶の間というレベルでした。

日東駒専の英語は、基礎・基本の勉強をしっかりとしていると、その知識がそのまま問われるので、少しくらいうろ覚えでも正解できます。

一方で早慶は難しい知識まで完璧に固めたうえで、1つ1つの問題に対して頭をひねって、消去法も駆使しながらなんとか正解を導き出すことが必要です。

MARCHは丁度その中間で、「標準レベルの知識を記憶に定着させておけば、すんなり回答できる問題もたくさんある。ただ頭を少しひねらないと答えられない問題も出題される。」という印象。

 

早慶の英語で合格点を取れるようになると、「MARCHの英語は本当に素直で、勉強した内容をそのままアウトプットするだけでOKだな」という感覚になります。

ただやはり日東駒専と比べると明らかに難易度は高く、基礎~標準レベルの知識がしっかりと定着していないと、合格点を取ることは難しいです。

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MARCHは英語長文が難しい

日東駒専とMARCHの大きな壁は、「英語長文」にあります。

日東駒専の英語長文は共通テストと同等か、やや易しいくらいで、「長文の読解法」が確立できていなくても、ある程度は読めるんですね。

左から右へなんとなく英文を読み進め、単語や文法の知識を活用していくと、それだけで理解ができて合格点を取れる人も少なくありません。

 

しかしMARCHレベルになると英語長文は文章量もかなり増え、難易度も上がり、そう簡単に理解することができなくなります。

私が現役時代に、MARCHを10個ほど受験して全て落ちてしまった原因も、英語長文が攻略できなかったことにありました。

英語長文は配点がものすごく高いので攻略が必須で、「日東駒専とMARCHの英語長文の壁」を乗り越えるために、難しい英語長文を読み解けるようにしなければいけません。

早慶や国公立の難しい英語長文を、1か月でスラスラ読むワザはこちら

 

MARCH合格の参考書ルート

あくまで、私がMARCHに合格した時に活用した英語の参考書です。

 

英単語・英熟語帳

英単語帳は「システム英単語Basic」のみ。

英熟語帳は「速読英熟語」のみ。

単語と熟語に関してはこの2冊を終えた時点で、MARCHの英語で8割を取れるようになっていました。

MARCHの英語では難しい英単語や英熟語は当然出てくるわけですが、全問正解できなければいけないわけではないですから、まずは合格点を取るための最短ルートを進んでいきましょう。

難しい英単語は得点につながりにくく、合否にも影響が弱いですし、何より基礎~標準レベルの語彙が固まらない限りは、MARCH合格は見えてきません。

 

英文法の参考書・問題集

英文法の参考書は「深めて解ける英文法」でインプットして、「NextStage」でアウトプット。

この2冊だけでMARCHの英文法は、8割を切ることは無くなりました。

色々な参考書や問題集に手を出している人が多いですが、とにかく必要最低限のものを完ぺきに固めることが大切です。

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英語長文の参考書・問題集

英語長文レベル別問題集3,4や英語長文ハイパートレーニング2、やっておきたい英語長文300、500といった有名どころの問題集に取り組みました。

高校受験レベルからスタートして、1冊ずつレベルを上げていき、MARCHクラスの長文がスラスラ読めるようになったら、MARCHの過去問でも8割以上取れるようになっていました。

いきなりMARCHクラスの長文の問題集からスタートする人も多いですが、まず取り組む問題集の長文が読めない状態では、正しく演習することができません。

1冊ずつレベルを上げていって、徐々に読める長文のレベルを上げ、文章量を増やしていくことが大切です。

あくまで目安にはなりますが、「100題」の長文を読み解いて、じっくりと復習すれば、MARCH合格点が見えてくるでしょう。

これくらいしっかりとトレーニングをして、自分の長文の読解法を確立しておかないと、MARCHの長文の壁を乗り越えることはできません。

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MARCHの英語のレベルと勉強法まとめ

MARCHの英語の難易度は「日東駒専とMARCHの中間程度で、基礎~標準レベルの知識の定着させ、ある程度複雑な長文を読む力を身につける」ことができれば、合格点を取ることができます。

英単語帳、英熟語帳、文法、長文の参考書・問題集、どれも何冊も手を出す必要はないですから、必要最低限のものを完ぺきに固めて、まずは合格点ギリギリを目指してください。