日本史基礎問題精講の難易度は早慶レベル?いつからやる?正しい進め方


各種受験指導を中心に文系教科の指導に関わっていますが、意外にも日本史や世界史の需要が高いことをご存じでしょうか。受講科目自体は、英語や数学が圧倒的に多い中、特に最近多いなと感じているのは、『日本史』に関する相談になります。相談ベースでよく尋ねられる内容が、「どんな参考書を使ったらよいのですか」、「どの問題集が得点力アップに効果的ですか」、「どんな参考書が評判よいですか」といった質問です。

確かに本屋さんに行くと多くの書籍が並んでいますし、何より日本史という科目は、小学校からずっと学んできた内容です。いまさら~という気持ちが心のどこかにあるのかもしれません。また、多くの受験生の中で共通テスト対策だけの日本史のために多くの書籍を購入したくないという気持ちが働いているのかもしれません。多くの参考書・問題集を日々目にし、授業のために活用していますが、「基礎問題精講」「標準問題精講」シリーズという問題集もその一つです。

 

この記事では、「日本史基礎問題精講」(以下、文中は基礎問題)について、指導者の目線で徹底的に解説し、基礎問題後の問題集である「日本史標準問題精講」(以下、文中は標準問題)についても解説していきます。

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日本史基礎問題精講とは?簡単に紹介!

私の率直な感想ですが、基礎問題については、

・大学入試で問われるレベルの中では、易しい部類に入る

・基礎となる知識の整理に有効

・問題数は少なめ

・基礎を学んでいる方には最適

だと感じています。

では、実際にこの問題集を手に取り大学受験のために学習している受験生からの口コミ・評価を一部見てみましょう。

基礎〜基本といった内容で、嫌になることなく続けることができると思います。

勉強の正しい方針を指し示してくれる一冊となるでしょう。

この本を使い、復習を繰り返す。難関大であれば、肉付けしていけば十分戦うことができます。参考書は合う合わないがあるかもしれませんが、おすすめの一冊です。

いわば基礎のポイントが非常に高め!です。

実際に目を通すとよくわかりますが、まず、大学入試に必要な基礎力が身につく問題がレベル別に40テーマあります。そして、ステップ1として基本レベル、ステップ2として実践レベルに分かれています。古代~現代史の歴史の範囲で問題が出題され、解説を読み込むことで基礎となる知識が身に付くようになっています。

 

しかし、難関大学を目指す、あるいは共通テストである程度の得点を目指したいという方にとっては、問題の質が簡単すぎると私は感じています。

 

確かに基礎は身に付きますし、基礎をおろそかにすると応用問題はおそらく解くことはできませんから有効なことは間違いありませんが、いかんせん問題量が不足しています。今、共通テストにしてもさまざまな問題形式があり、特に難関大学の入試になると細かな知識を求められ、かつ表現も求められる傾向にあります。この問題集だけで完結は難しいと私は思っています。

 

ですので、この基本問題で身に着けた知識をアウトプットする問題集が必要になります。その問題集として最適なものが、「日本史標準問題精講」になります。では、その標準問題について、見ていきましょう。

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日本史標準問題精講のレベル・難易度は?

日本史標準問題精講に収録されている問題は、国公立二次・難関大学で実際に出題された問題の中で、さらに合否の分かれ目になる90題を収録しています。

問題の質としては、かなりの高めとなっており、論述問題・思考力問題も加わりなかなかの歯ごたえとなっているのではないでしょうか。

 

口コミ、レビューも、

難易度が高め・・・

「最」難関大学向け問題集だと実感します・・・

とあるように、難関大学を受験するための問題集(参考書)ということができるのではないでしょうか。

ただ、それだけの問題集をこなすことができれば、中堅大学まして共通テスト対策としては十分だということができるでしょう。

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日本史標準問題精講にいつから取り組むべきか?

これは、基礎問題を終えたらすぐに、というのが正解になると思います。

先ほど述べましたが、基礎問題だけでは、問題量・質ともに共通テスト対策としても十分ではありません。まして、中堅・難関私大を目指しているのならば圧倒的に不足します。

標準問題は、質量ともに基礎問題を上回り、帯にも明記されているように難関大学受験の決定版であり、事細かな解説を一読するだけでも記述などの論点対策にもなると思います。

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日本史標準問題精講の使い方、進め方

本書の使い方、進め方にはさまざまありますが、代表的なものをご紹介します。

 

①問題編を解き、すぐに解説熟読

本書の問題は実際の入試問題しかも難関大学の合否の分かれ目となるような問題が出題されていますので、すべて良問になりますが、初見では満足に解くことも難しいかもしれません。しかし、その解説を一問一問丁寧に読み、難関の類題に対応できるように解説した「精講」を熟読することでかなりの力が身につくと思います。

ただし、問題を解き必ず解説熟読の上、理解するように心がけてください。

第1ステップで必要なことはスピードではなく、理解です

 

②選択・論述・思考力問題別に理解・暗記していく

歴史の問題となると、知識を問うことだと思われている方が多いかもしれません。しかし、難関大学や国公立2次試験では、論述問題は必須です。

本書には、論述・思考力を問う問題が含まれ、それぞれにかなりの解説がなされています。

本書を手に取る方は、少なくとも基礎問題は終えている方だと思いますし、基礎知識はある程度身についている方だと思います。基礎知識が身についているのであれば、論述問題ではどのように問われるのか、思考力を要する問題ではそのように解くことが必要なのか、本書にて今一度整理しましょう。

この①・②の使い方を繰り返すことで、共通テスト関しては、かなりの得点レベルに引き上げことが可能になるのではないでしょうか。

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③+αの使い方

本書は、「問題編」と「解答・解説編」の分冊になっていますので、分冊になっている特徴を上手に活用しましょう。

◇「解答・解説編」は、多くの受験生が口を揃えているようにこれだけで参考書です。問題集として問題を解くことも重要ですが、詳細が解説されている参考書として読み込むことは実力アップにとても有効です。

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